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敏感肌でも安心して使える日焼け止めの選び方と使い方

夏の日差しが強くなる季節、お子さまの大切な肌を守るために日焼け止めは欠かせないアイテムとなります。しかし、「子供には何を選べばいい?」「正しい塗り方は?」と悩むパパママも多いのではないでしょうか。今回はstyle table(スタイルテーブル)として、子供の肌に安心して使える日焼け止めの選び方から、効果的な塗り方、さらには塗り直しのタイミングまで、お子さまの肌を紫外線から守るために知っておきたい情報をご紹介します。
目次
子どもの肌は大人と比べて非常にデリケートです。皮膚の厚さは大人の約半分から3分の2程度と言われており、紫外線のダメージを受けやすい状態にあります。また、メラニン色素の生成機能も未発達なため、紫外線から肌を守る自己防衛機能が十分に働かないことも特徴です。
紫外線は主にUVA・UVB・UVCの3種類に分けられますが、このうち地表に到達するのはUVAとUVBです。UVAは雲や窓ガラスを通過する性質があり、肌の奥深くまで到達して真皮にダメージを与えます。一方のUVBは主に表皮に作用し、日焼けによる肌の赤みや痛みの原因となります。
子どもの頃に浴びた紫外線量は、将来の肌トラブルと密接に関係しています。研究によれば、18歳までに浴びる紫外線量は生涯に浴びる量の約50〜80%を占めるとも言われています。つまり、子どものうちから適切な紫外線対策を行うことが、将来の肌の健康を守ることにつながるのです。
子供用の日焼け止めと大人用の日焼け止めには、いくつかの重要な違いがあります。
日焼け止めに含まれる紫外線防止成分は大きく分けて「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があります。
紫外線散乱剤(ノンケミカル): 酸化亜鉛や酸化チタンなどのミネラル成分で、肌の上で物理的なバリアとなり紫外線を反射・散乱させます。肌への刺激が少なく、塗った直後から効果を発揮するのが特徴です。
紫外線吸収剤(ケミカル): 化学的に紫外線を吸収し熱エネルギーに変換する成分です。伸びが良く使用感に優れる反面、肌への刺激が比較的強い傾向があります。
子供用の日焼け止めは、肌への負担を考慮して紫外線散乱剤を主成分としたものが多く、また防腐剤やアルコール、香料などの添加物が少ない処方になっていることが一般的です。
SPFはUVB、PAはUVAをどれだけ防げるかを示す指標です。子供用の日焼け止めは一般的にSPF15〜30、PA++程度の製品が多く、必要以上に高い数値の製品は使用されていません。これは、高いSPF/PAの製品ほど肌への負担が大きくなる傾向があるためです。
子供は汗をかきやすく、また水遊びをする機会も多いため、子供用の日焼け止めには適度なウォータープルーフ機能が備わっていることが一般的です。ただし、完全に落ちない製品よりも、適度に洗い流せるタイプの方がお肌への負担が少ないと言えます。
子供用の日焼け止めを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
前述の通り、肌への刺激が少ない紫外線散乱剤を主成分とした製品がおすすめです。成分表示で「酸化亜鉛」「酸化チタン」などが上位に記載されている製品を選びましょう。
子供の肌は特に敏感なため、不要な添加物が含まれていない製品が安心です。「無香料」「無着色」「アルコールフリー」「パラベンフリー」などの表示がある製品を選ぶと良いでしょう。
日常使いであれば、SPF15〜30、PA++程度で十分です。海やプールなど、長時間強い日差しを浴びる場合は、SPF30〜50、PA+++程度の製品を選ぶといいでしょう。ただし、必要以上に高いSPF/PAの製品は肌への負担が大きくなる点に注意が必要です。
クリーム、ミルク、ジェル、スプレーなど様々なタイプがありますが、幼い子どもにはミルクやクリームタイプが塗りやすくおすすめです。スプレータイプは吸入する可能性があるため、小さなお子さまへの使用は避けた方が無難です。
新しい日焼け止めを使用する前に、腕の内側など目立たない場所で少量試し、24時間程度様子を見るパッチテストをおすすめします。赤みやかゆみなどの異常が出なければ、安心して使えるサインです。
日焼け止めの効果を最大限に引き出すためには、正しい塗り方を知ることが重要です。
日焼け止めは外出の15〜30分前に塗るのが理想的です。紫外線吸収剤を含む製品は、肌に浸透して効果を発揮するまで時間がかかるからです。ただし、紫外線散乱剤主体の製品であれば、塗った直後から効果を発揮します。
日焼け止めの効果を十分に得るためには、適量を塗ることが大切です。顔には500円玉大、腕や脚などの部位にはそれぞれ1円玉大を目安に塗りましょう。少なすぎると表示されているSPF/PAの効果が得られない可能性があります。
日焼け止めは肌の上で均一に広げることが重要です。特に以下のよく見落とされがちな部位にも丁寧に塗りましょう:
汗をかいたり、水遊びをした後は効果が落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直すことをおすすめします。また、タオルで体を拭いた後も塗り直しが必要です。
日焼け止めだけでなく、総合的な紫外線対策を行うことが大切です。
つばの広い帽子や、UVカット機能のある衣類を活用しましょう。特に首や肩は日焼けしやすい部位なので、ラッシュガードなどで保護することをおすすめします。
紫外線量が多い10時〜14時頃は、なるべく日陰で過ごすようにしましょう。木陰や建物の影でも、UVB(日焼けの原因となる紫外線)は約60%カットできると言われています。
気象庁や環境省のウェブサイトでは、紫外線情報を確認できます。紫外線量の多い日は特に念入りな対策を心がけましょう。
子供の中には日焼け止めを嫌がる子もいます。そんな時に役立つ対処法をご紹介します。
「お絵かき」や「マッサージ」の要領で、遊び感覚で塗ってみましょう。手のひらに日焼け止めを出して、「見て見て、おばけさんだよ!」などと声をかけながら塗ると楽しく取り組めます。
大人が先に自分の顔や腕に塗って見せると、子供も真似をしたくなるものです。「ママ(パパ)と一緒にやってみよう」と誘ってみましょう。
数種類の日焼け止めの中から子供自身に選ばせることで、主体性が生まれ、塗ることへの抵抗感が減ることがあります。
毎日の習慣にすることで、子供も自然と受け入れやすくなります。「外出前の日焼け止めタイム」など、ルーティン化するとスムーズです。
どんなに注意していても、日焼けしてしまうことはあります。そんな時の対処法をご紹介します。
日焼けした肌は熱を持っています。冷たいタオルや保冷剤(タオルで包んだもの)で優しく冷やしましょう。
日焼けした肌は乾燥しがちです。刺激の少ない保湿剤でしっかり保湿してあげましょう。アロエベラジェルなどの天然成分を含む製品も肌を鎮静するのに役立ちます。
体内からも肌をケアするために、十分な水分補給を心がけましょう。
強い痛みや水ぶくれ、発熱などの症状が見られる場合は、皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。
最後に、よくある質問とその回答をまとめました。
Q: 何歳から日焼け止めを使えますか?
A: 一般的には6ヶ月以降の赤ちゃんから使用できる製品が多いですが、できるだけ帽子や衣類での対策を優先し、どうしても必要な場合に使用するのがおすすめです。特に乳児用として開発された製品を選びましょう。
Q: 肌の弱い子供にはどんな日焼け止めがいいですか?
A: 敏感肌用や赤ちゃん用として開発された製品で、紫外線散乱剤のみを使用したもの、無香料・無着色・アルコールフリーのものがおすすめです。必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。
Q: 曇りの日も日焼け止めは必要ですか?
A: はい、必要です。曇りの日でも紫外線、特にUVAはかなりの量が地表に届いています。薄曇りの日でも晴れの日の約80%の紫外線が到達するとも言われているため、日常的な紫外線対策は欠かさないようにしましょう。
Q: 日焼け止めはどうやって落とせばいいですか?
A: 子供用の日焼け止めは、通常の石けんやボディソープでも落とせるタイプが多いです。ウォータープルーフタイプの場合は、クレンジング剤を使うと効果的ですが、子供の肌に負担をかけないよう、子供用のクレンジング剤を選びましょう。
Q: 塗り直しをいやがる場合はどうすればいいですか?
A: UVカット効果のあるパウダーやスプレータイプの日焼け止めを活用すると、塗り直しが比較的簡単です。また、「汗を拭くついでに」など、タイミングを工夫することも有効です。
子どもの肌を紫外線から守ることは、現在の肌トラブルを防ぐだけでなく、将来の健やかな肌を育む大切な習慣です。お子さまに合った日焼け止めを選び、正しく使用することで、効果的な紫外線対策が可能になります。
style table(スタイルテーブル)では、お子さまの肌にも使える優しい日焼け止めを取り揃えております。紫外線散乱剤を使用した低刺激タイプや、無添加・オーガニック成分配合の製品など、それぞれのお子さまに合った日焼け止めが見つかります。店舗スタッフがお子さまに最適な製品選びをサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
また、公式オンラインストアでは、全国どこからでもお買い求めいただけます。お子さまの大切な肌を守るために、ぜひstyle table(スタイルテーブル)の日焼け止めをお試しください。
素敵な夏のお出かけを、安心して楽しめますように。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品や成分がすべてのお子さまの肌に適しているとは限りません。ご使用に際しては、必ず商品の説明書をご確認のうえ、お子さまの肌に合うかどうかをご判断ください。万が一、肌トラブル等が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。