ヴィーガンスクワラン|植物由来の保湿成分とは

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2026.03.01

近年、美容への関心とともに、化粧品の原材料にまで目を向ける方が増えています。特に注目されているのが「ヴィーガンコスメ」という選択肢。動物由来の成分を使わず、植物由来の成分で作られた化粧品は、環境や動物への配慮だけでなく、肌へのやさしさという観点からも関心が高まっています。

style table(スタイルテーブル)は、オーガニックやヴィーガンをテーマにしたエシカルなアイテムを取り扱うセレクトショップとして、日本国内の優れた製品を中心にご紹介しています。「自分と周りと地球に優しく生きる」という想いのもと、日々のスキンケアからエシカルな選択ができるアイテムを揃えています。

今回は、保湿成分として広く使われている「スクワラン」に焦点を当て、従来のサメ由来ではなく植物由来の「シュガースクワラン」などヴィーガン対応の保湿成分についてご紹介します。

ヴィーガンコスメとは?動物由来成分を使わない選択

ヴィーガンコスメとは、動物由来の成分を一切使用せず、植物性の原料のみで作られた化粧品のことです。近年、消費者庁のデータによると、エシカル消費への興味は2016年から2019年にかけて約64%増加しており、その中でもヴィーガンコスメは大きな注目を集めています。

従来の化粧品には、知らず知らずのうちに動物由来の成分が使われていることがあります。例えば、保湿成分として使われるコラーゲンやヒアルロン酸、着色料のカルミン(コチニール)、ブラシの毛、蜜蝋など、様々な箇所で動物由来の原料が使用されてきました。

ヴィーガンコスメを選ぶことは、動物実験の削減や動物福祉への配慮につながります。また、植物由来の成分は肌への刺激が比較的穏やかなものが多く、デリケートな肌の方にも適している場合があります。さらに、植物由来成分の生産は、適切に管理されれば環境負荷を抑えられる可能性もあります。

日常生活において動物由来のものを控えることは、生態系への配慮にもつながります。海や山などにある資源や地球上の生き物の恵みは有限であり、私たちは持続可能な選択を意識していく必要があります。

スクワランの種類:サメ由来と植物由来の違い

スクワランは、スキンケア製品に広く使われている保湿成分です。肌の皮脂にも含まれる「スクワレン」という成分に水素を添加して安定化させたものがスクワランで、肌なじみが良く、さらっとした使用感が特徴です。化粧品では、肌にうるおいを与える目的で配合されています。

従来、スクワランの主な原料は深海に生息するサメの肝油でした。サメの肝臓には「スクワレン」が豊富に含まれており、これを精製することで高純度のスクワランが得られます。サメ由来のスクワランは品質が安定していることから、長年化粧品業界で使用されてきました。

しかし、サメ由来のスクワランには環境面での懸念があります。深海サメは成長が遅く、繁殖率も低いため、乱獲による個体数の減少が問題視されています。また、動物愛護の観点からも、サメを原料とすることに疑問を持つ消費者が増えています。

こうした背景から、植物由来のスクワランが開発されました。オリーブ油、サトウキビ、コメヌカ油などから抽出されるスクワランは、サメ由来のものと同等の保湿力を持ちながら、動物を犠牲にしない選択肢として注目されています。

植物由来スクワランは、ヴィーガン対応であることはもちろん、原料の栽培から製造まで、比較的環境負荷を抑えられる可能性があります。また、植物性の原料は再生可能な資源であり、適切に管理された農地で栽培すれば持続可能な供給が期待できます。

シュガースクワランとは?サトウキビから生まれる保湿成分

シュガースクワランは、サトウキビを原料とした植物由来のスクワランです。サトウキビから砂糖を精製する過程で得られる成分を原料として、スクワランが作られます。

サトウキビは世界中で広く栽培されている作物であり、砂糖生産の副産物を活用することで、資源の有効利用にもつながります。従来は廃棄されていた部分を美容成分として活用することは、まさにエシカルな取り組みと言えるでしょう。

シュガースクワランの特徴は、肌なじみの良さと軽い使用感です。スキンケアに使用すると、肌の水分・油分を補い保つことができ、さらっとした感触で肌を整えます。ベタつきが少ないため、朝のメイク前のスキンケアにも適しています。

また、シュガースクワランは比較的安定した成分であり、酸化しにくいという特性を持っています。これにより、化粧品としての品質を長期間保ちやすいという利点もあります。

サトウキビは温暖な気候で育つ植物ですが、適切な農法で栽培されることで、環境への影響を最小限に抑えることができます。オーガニック栽培されたサトウキビから作られるシュガースクワランは、さらにエシカルな選択となります。

現在、化粧水や美容液、乳液、クリームなど、様々なスキンケア製品にシュガースクワランが配合されています。植物由来でありながら高い保湿力を持つシュガースクワランは、敏感肌の方や自然派志向の方にも支持されています。

多様な植物由来スクワラン:オリーブやコメヌカも

シュガースクワラン以外にも、様々な植物からスクワランが作られています。それぞれに特徴があり、肌質や好みに合わせて選ぶことができます。

オリーブ由来のスクワランは、地中海沿岸で古くから栽培されてきたオリーブの実から抽出されます。オリーブオイルは食用としても親しまれていますが、美容成分としても優れた特性を持っています。オリーブ由来のスクワランは、皮膚にうるおいを与え、肌を柔らかく整える働きがあります。また、オリーブは比較的栽培が容易で、地中海性気候の地域では持続可能な農業として定着しています。

コメヌカ由来のスクワランは、日本人にとって馴染み深い米から作られます。精米の過程で取り除かれる米ぬかには、様々な栄養成分が含まれており、その中にスクワレンも含まれています。コメヌカオイルは古くから美容に用いられてきた歴史があり、肌の水分・油分を補い保つ働きがあります。日本国内で栽培された米を原料とすることで、輸送に伴う環境負荷も抑えられます。

これらの植物由来スクワランは、それぞれ異なる背景を持ちながらも、共通して「肌をすこやかに保つ」という目的で使用されています。自分の肌質や価値観に合わせて、原料を選ぶこともエシカルな消費の一つの形です。

スキンケアルーティンでの活用方法

植物由来のスクワランは、様々な形でスキンケアに取り入れることができます。純粋なスクワランオイルとして使用する方法もあれば、化粧水や乳液、クリームなどに配合された形で使用することもできます。

朝のスキンケアでは、化粧水で肌を整えた後、スクワラン配合の乳液やクリームを使用することで、肌にうるおいを与えながら、メイクのノリを良くすることができます。スクワランはさらっとした使用感なので、ベタつきを気にせず使えるのが特徴です。

夜のスキンケアでは、クレンジングや洗顔で肌を清浄にした後、化粧水、美容液、そしてスクワラン配合のクリームで仕上げることで、睡眠中の肌の乾燥を防ぎます。特に乾燥が気になる季節には、スクワランオイルを数滴手のひらで温めてから顔全体になじませると、皮膚の柔軟性を保つことができます。

また、ボディケアにも活用できます。入浴後、肌が柔らかくなっているタイミングでスクワラン配合のボディクリームを使用すれば、全身の皮膚にうるおいを与えることができます。

ヘアケアとしても、毛髪の水分・油分を補い保つために、スクワランオイルを少量手に取り、髪の毛先を中心になじませる使い方もあります。毛髪にツヤを与え、しなやかに整える働きがあります。

ヴィーガンスクワランを選ぶ理由

ヴィーガンスクワランを選ぶ理由は、単に動物由来成分を避けるということだけではありません。それは、自分自身の肌、周りの環境、そして地球全体への配慮につながる選択です。

まず、生態系の保護という観点があります。深海サメの個体数減少は海洋生態系のバランスに影響を与える可能性があり、植物由来のスクワランを選ぶことで、こうした問題の解決に貢献できます。私たちは生態系の一部であり、他の生き物との共存を考えることは、持続可能な未来のために重要です。

次に、エシカル消費の実践という意味があります。エシカル消費とは「人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノを購入・消費すること」と一般社団法人エシカル協会で定義されています。日々のスキンケアという身近な選択から、エシカルな消費を実践できるのです。

また、植物由来のスクワランは、オーガニック栽培された原料を使用している場合、農薬や化学肥料の使用を抑えることにもつながります。これは土壌の健康を守り、水質汚染を防ぎ、結果として私たちの健康にも良い影響をもたらします。

さらに、自分の価値観に沿った選択をするということは、心の豊かさにもつながります。「自分が使っている化粧品が、動物を傷つけず、環境にも配慮されている」という安心感は、毎日のスキンケアをより心地よいものにしてくれます。

ヴィーガンスクワランを含む植物由来の美容成分は、肌にうるおいを与え、すこやかに保つという化粧品本来の役割を果たしながら、同時に地球環境への配慮も実現します。これは、美しさを追求することと、倫理的な選択をすることが両立できる好例です。

プラスチックフリーの容器に入った製品や、フェアトレードで取引された原料を使用した製品を選ぶことで、さらにエシカルな選択を重ねることができます。一つひとつの選択は小さく見えるかもしれませんが、多くの人がこうした選択を積み重ねることで、大きな変化を生み出すことができます。

成分表示の見方とヴィーガンコスメの選び方

ヴィーガンスクワランを含む製品を選ぶ際には、成分表示を確認することが大切です。化粧品の成分表示は、配合量の多い順に記載されているため、どのような成分が主体となっているかを知ることができます。

スクワランは「スクワラン」または「Squalane」と表示されます。ただし、この表示だけでは植物由来かサメ由来かを判別することはできません。パッケージに「植物由来」「ヴィーガン」「Plant-based」などの表記があるか確認しましょう。また、ブランドの公式サイトや製品説明で、原料の由来を明記していることもあります。

オーガニック認証を取得している製品であれば、原料の栽培方法や製造工程についても一定の基準をクリアしているため、より安心して選ぶことができます。国内外には様々なオーガニック認証機関があり、それぞれ基準が異なりますが、いずれも環境や健康への配慮を重視しています。

また、動物実験を行っていないことを示す「クルエルティフリー」の表示も、エシカルな選択の指標となります。ヴィーガンコスメの多くは、原料の段階から動物実験を行わない方針を掲げています。

購入前に疑問がある場合は、店舗スタッフに尋ねたり、ブランドに問い合わせたりすることも有効です。自分の価値観に合った製品を選ぶために、積極的に情報を集めましょう。


エシカルなスキンケアは、特別なことではありません。日々のお手入れの中で、少しだけ成分や原料に目を向けてみる。それだけで、自分にも地球にもやさしい選択ができるのです。

ヴィーガンスクワランをはじめとする植物由来の保湿成分は、肌の水分・油分を補い保ち、肌を整えるという基本的な役割を果たしながら、環境や動物への配慮も実現します。サメ由来ではなく、サトウキビやオリーブ、コメヌカなど植物から作られるスクワランは、これからのスキンケアの新しいスタンダードになっていくでしょう。

style table(スタイルテーブル)では、こうしたエシカルな視点で選ばれた国産を中心としたオーガニック・ヴィーガンコスメを取り揃えています。「自分と周りと地球に優しく生きる」という想いに共感いただける方は、ぜひ店舗やオンラインストアで、あなたの肌と価値観に合ったアイテムを見つけてみてください。

毎日のスキンケアが、未来への投資になる。そんな心地よい選択を、一緒に始めてみませんか。