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近年、ファッション業界でもサスティナブルな取り組みが注目を集めています。環境負荷を考慮したファッション選びは、私たちの日常生活でできる地球への配慮の一つです。style table(スタイルテーブル)では、エシカル・サスティナブル・オーガニックにこだわった商品を提案し、「自分と周りと地球に優しく生きる」世の中の実現を目指しています。今回は、環境問題とファッションの関係性、そしてエコフレンドリーなファッション選びのポイントについて詳しく解説していきます。
目次
ファッション業界が抱える環境問題の現状

ファッション業界は、世界で2番目に環境汚染の激しい産業とされています。衣服の製造過程では大量の水を使用し、化学染料による水質汚染、CO2の大量排出など、さまざまな環境問題を引き起こしています。
国連環境計画(UNEP)によると、ファッション業界は世界の温室効果ガス排出量の約10%を占めているとされています。また、衣料品の生産には年間約930億立方メートルの水が使用されており、これは約500万人が1年間に消費する水の量に相当します。
さらに深刻なのは、マイクロプラスチックの問題です。合成繊維の衣類を洗濯する際に放出されるマイクロプラスチックは、海洋汚染の原因の一つとなっています。プラスチック・スープ財団の研究によると、1回の洗濯で約70万本のマイクロファイバーが放出されると報告されています。これらの微細なプラスチック粒子は海洋生物の体内に蓄積され、食物連鎖を通じて最終的に人間の体内にも取り込まれる可能性があります。
ファストファッションの普及により、衣服の大量生産・大量消費・大量廃棄のサイクルが加速しています。エレン・マッカーサー財団の報告によると、年間約1000億着の衣服が製造される一方で、約920億着が廃棄されているという現実があります。さらに衝撃的なのは、購入された衣服の約60%が購入から1年以内に廃棄されているという事実です。このような現状を受けて、消費者の意識も変化し始めており、環境に配慮したファッション選びが求められています。
化学物質による健康への影響も見過ごせません。従来の繊維染色では、有害な化学物質が使用されることが多く、これらの物質が河川や地下水を汚染し、周辺住民の健康に悪影響を与える可能性があります。また、残留化学物質により、着用者の肌にアレルギー反応を引き起こすケースも報告されています。
エコフレンドリーなファッションブランドの特徴

環境に配慮したファッションブランドには、いくつかの共通した特徴があります。まず、素材選びにこだわりを持っていることが挙げられます。オーガニックコットンやリネン、ヘンプなどの天然繊維、またはリサイクル素材を使用することで、環境負荷を軽減しています。
製造工程においても、化学薬品の使用を最小限に抑え、水の使用量を削減する技術を導入しています。例えば、従来の染色方法と比較して水の使用量を90%削減できる新しい染色技術を採用するブランドも登場しています。また、工場での労働環境や労働者の権利を重視し、フェアトレードの原則に基づいた取り組みを行っているブランドも多く見られます。
透明性も重要な要素の一つです。サプライチェーンの情報を公開し、どこでどのように製品が作られているかを消費者に伝えることで、信頼関係を築いています。一部のブランドでは、QRコードを通じて製品の原料調達から製造、輸送まで全工程を追跡できるシステムを導入しています。
さらに、製品の耐久性を重視し、長く愛用できるデザインや品質を提供することで、使い捨て文化からの脱却を目指しています。タイムレスなデザインを採用し、流行に左右されない普遍的な美しさを追求するブランドが増えています。
パッケージングにおいても環境配慮が見られます。プラスチックフリーの包装材料を使用したり、リサイクル可能な素材を選択したりすることで、廃棄物の削減に努めています。中には、種子を含んだ包装紙を使用し、使用後に植物として育てることができるユニークな取り組みを行うブランドもあります。
循環型経済の考え方を取り入れたブランドも注目されています。製品の回収・リサイクルプログラムを実施し、古い衣服を新しい製品の原料として再利用するシステムを構築しています。これらの取り組みは、ブランドの環境への真剣な姿勢を示すものといえるでしょう。
サスティナブルなお洋服選びのポイント

日常のファッション選びで環境に配慮するためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。まず、品質の良いアイテムを選ぶことから始めましょう。少し価格が高くても、長く着られる品質の良い衣服を選ぶことで、結果的に環境負荷を軽減できます。
素材表示をチェックすることも重要です。オーガニック認証を受けた素材や、リサイクル素材を使用した商品を選ぶことで、環境への配慮を実践できます。GOTS(Global Organic Textile Standard)やOeko-Tex Standard 100などの認証マークを目安にすることで、信頼できる製品を選択できます。また、天然繊維の中でも、栽培時の環境負荷が少ないリネンやヘンプなどを選ぶのも良いでしょう。
色選びにも環境への配慮を取り入れることができます。濃い色や鮮やかな色の衣服は、製造時により多くの化学染料を使用する傾向があります。ナチュラルな色合いや、天然染料を使用した商品を選ぶことで、水質汚染の軽減に貢献できます。植物由来の染料を使用した商品は、土に還る性質を持ち、環境への負荷を大幅に削減できます。
製造場所に注目することも重要な要素です。地元で生産された商品を選ぶことで、輸送による CO2排出量を削減できます。また、小規模な工房や職人による手作りの商品を選ぶことで、大量生産システムからの脱却を支援することができます。
既存の衣服を大切に使うことも、サスティナブルなファッションの重要な要素です。適切なお手入れを行い、修理やリメイクを活用することで、衣服の寿命を延ばすことができます。洗濯表示を正しく理解し、適切な方法でケアすることで、衣服の品質を長期間維持できます。また、着なくなった衣服はリサイクルやリユースに回すことで、廃棄物の削減につながります。
購入前には、本当に必要かどうかを考える時間を設けることも大切です。「30日ルール」を設けて、欲しいと思った商品を30日間考えてから購入を決めるという方法も効果的です。衝動的な買い物を避け、ワードローブ全体のバランスを考えながら、長く愛用できるアイテムを選ぶことが、サスティナブルなファッションライフの基本となります。
エシカルファッションがもたらす社会的価値

エシカルファッションは、環境問題の解決だけでなく、社会的な価値も生み出しています。フェアトレードの原則に基づいた取り組みにより、発展途上国の生産者や労働者の生活向上に貢献しています。適正な賃金の支払いや安全な労働環境の提供により、持続可能な社会の実現を支援しています。
国際労働機関(ILO)の報告によると、繊維産業では約7500万人が働いており、その80%が女性です。エシカルファッションの推進により、これらの女性労働者の権利向上と経済的自立が促進されています。また、児童労働の撲滅にも重要な役割を果たしており、子どもたちが教育を受ける機会を確保することに貢献しています。
地域経済の活性化も重要な効果の一つです。地元の素材を使用し、地域の職人や工場と連携することで、地域コミュニティの経済発展に寄与しています。これにより、伝統的な技術や文化の継承も促進されています。日本国内でも、地域特有の染色技術や織物技術を活用したブランドが注目を集めており、地域振興の一翼を担っています。
生物多様性の保護にも貢献しています。オーガニック農法による天然繊維の栽培は、化学農薬や化学肥料を使用しないため、土壌の健康維持と生態系の保護につながります。また、絶滅危惧種の保護活動と連携したブランドも存在し、売上の一部を保護活動に寄付するなどの取り組みを行っています。
消費者の意識変化も社会的価値として挙げられます。エシカルファッションを選ぶことで、消費者は自身の購買行動が社会や環境に与える影響について考えるようになります。この意識の変化は、他の分野においても責任ある消費行動につながる可能性があります。
教育的効果も見逃せません。エシカルファッションブランドは、環境問題や社会問題について情報発信を行うことが多く、消費者の学習機会を提供しています。ワークショップやセミナーを通じて、持続可能なライフスタイルについて学ぶ機会を創出し、社会全体の環境意識の向上に貢献しています。
今日から始められるエコフレンドリーなファッション実践法

エコフレンドリーなファッションライフを始めるために、まずは手持ちの衣服を見直すことから始めましょう。クローゼットの整理を行い、着ていない服や似たような服がないかチェックします。必要以上に多くの衣服を持っていることに気づくかもしれません。
「カプセルワードローブ」の概念を取り入れることも効果的です。少数精鋭のアイテムを組み合わせることで、多様なコーディネートを楽しめるワードローブを構築します。基本的なアイテムを30~40点程度に絞り込み、それぞれが相互に組み合わせやすいものを選ぶことで、効率的で環境に優しいファッションライフを実現できます。
衣服のケア方法を見直すことも効果的です。洗濯の頻度を減らしたり、冷水での洗濯を心がけたりすることで、エネルギー消費を抑えることができます。洗濯機の設定を見直し、エコモードを活用することで、水とエネルギーの節約が可能です。また、自然乾燥を活用することで、乾燥機の使用を減らし、CO2排出量の削減につながります。
購入時の基準を設けることも重要です。「1年以上着続けられるか」「手持ちの服と合わせやすいか」「品質は十分か」「本当に必要か」といった基準を設けることで、無駄な買い物を避けることができます。また、「コスト・パー・ウェア」という考え方を取り入れ、購入価格を着用回数で割った単価で価値を判断することも有効です。
古着やヴィンテージアイテムの活用も、エコフレンドリーなファッションの一つです。既存の衣服を再利用することで、新たな資源の消費を抑えることができます。また、ユニークなアイテムを見つける楽しみもあります。セカンドハンドショップやオンラインの古着市場を活用することで、環境に配慮しながらおしゃれを楽しむことができます。
リペアやリメイクのスキルを身につけることで、衣服の寿命をさらに延ばすことができます。簡単なボタン付けや裾上げなどの基本的な修繕方法を覚えたり、専門店でのお直しサービスを活用したりすることで、愛用品を長く使い続けることができます。また、古いシャツをエコバッグにリメイクするなど、創造的なアップサイクルも楽しみの一つです。
シェアリングエコノミーの活用も新しい選択肢として注目されています。特別な場面でのみ着用するフォーマルウェアなどは、レンタルサービスを利用することで、購入による環境負荷を削減できます。友人や家族との衣服の交換会を開催することも、コミュニティを育みながら環境に貢献する方法の一つです。
環境に配慮したファッション選びは、私たち一人ひとりができる地球への貢献です。style table(スタイルテーブル)では、エシカル・サスティナブル・オーガニックにこだわった商品を通じて、美しく豊かな未来の実現を目指しています。日々の選択が積み重なって大きな変化を生み出すことを信じて、今日から環境に優しいファッションライフを始めてみませんか。サスティナブルなアイテムを実際に手に取って、その質感や想いを感じていただけるよう、店舗やオンラインストアでお待ちしています。一緒に、自分にも地球にも優しい選択を続けていきましょう。
